笹原宏之「方言漢字」
買った当初は第二章以降の旅日記っぽいところを読んで楽しんでいた。岾(はけ)という埼玉県の地名に使われる漢字から話が広がって、金沢八景(はっけい)や大歩危小歩危(ぼけ)までつながったりする。豊橋から電車に乗って岡崎まで来て、キレイを
買った当初は第二章以降の旅日記っぽいところを読んで楽しんでいた。岾(はけ)という埼玉県の地名に使われる漢字から話が広がって、金沢八景(はっけい)や大歩危小歩危(ぼけ)までつながったりする。豊橋から電車に乗って岡崎まで来て、キレイを
ファミマでデイリークラブを買ったら出てきたのは堂上氏のカード。きっちり7頭身である。「どのうえ」と読まなくてよかった。あ、「ひろし」とは1回読んでしまった。
http://www.kadokawa.co.jp/toshokan-sensou/
11月3日に新潮文庫の「幽霊」をamazonで注文したが、届いたのは20日であった。裏表紙を開けると今年11月10日付の第56刷である。帯に「追悼 北杜夫」とあり、カバーの著者紹介でも(1927-2011)となっていた。高校生時代以来の再読である。
最初読んで、かなりインパクトを受けたと自分では思っていたが、今読み返すと、あちこちで断片的に強い印象を受けたに過ぎなかった。虫の描写、わからない地名など、すっとばしただろと言われても反論できないくらい、当時何も頭に入っていなかった。現在の方がネットで地図も参照でき、山岳の絶景も蝶の模様も調べられ、理解の助けになる情報を多く持っている。ただ、高校生の時は幼年期の自分の記憶を紡ぎながら読むことができた。45歳になったら逆立ちしたって幼年期の記憶が全然出てこないのはどうしたことか。
幽霊のサブタイトルは「-或る幼年と青春の物語-」である。確かにそうだけど、この種の孤独、この種の異性への憧憬は(幻想を伴わないにせよ)40を過ぎても自分の中には時にあらわれる。クライマックスの岩場の場面は、自分はそこへ行ったことがないにもかかわらず、そこに立ち上がるであろう幻影については、妙に確かな想像ができてしまっている。
小学1年生の子供が、よしながこうたく氏の絵本「あいさつ団長」と「飼育係長」を立て続けに借りてきました。親の私も読んで大うけ。ぜひ「給食番長」も借りてくるよう頼んでおきました。
よしなが氏の事務所のオフィシャルサイトやtwitterを見てみたら「日本のうたフィルムDVD」での「青い眼の人形-給食番長番外編 食文化代理戦争-」という動画を担当されていたのでした。そうだっけ…そうですね。前見たときは「何のことやら」と思ったものなあ。
子供たちに見せたら大喜びで、17秒のサンプル動画を何度も繰返し、コマ送りしてまで見ていました。
土曜日の朝日新聞のプレゼントにちょうどこのDVDがあって応募したんです。あたるといいなあ。
北杜夫さんのご冥福をお祈りします。
氏の作品では他に「どくとるマンボウ途中下車」を読んだくらいですが、「幽霊」は高校の時に読んで強烈に印象に残った本です。学校の図書館の隅にあった、とても薄い文庫本でした。ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」がモチーフとして登場し、どんな曲だろうと非常に興味をそそられました。FMからのエアチェックで初めて聴いたときには本当にうれしかったものです。「王ガ鼻」に行くくだりもあったっけ。今ならネットですく調べられますが、当時はどんなところか全く想像つきませんでした。
大学に入ってから改めて買いなおしましたが、今は家の押入れか、実家のダンボール箱の中ではないでしょうか。読みたくなってきました。今の自分の心理状態が、この本を読んだ当時と意外に近いのではないかとも思っています。
衣浦大橋を渡って知多半島に入る。
先週、話のタネに読み出した岩波文庫「新美南吉童話集」がとても面白い。村と町を結ぶ同じ道が、季節と時代によって表情を変える描写がとても興味深い。いろんな花と雪明かり。いろんな服装の大人と子供、牛、牛車、すぐ曲がる乳母車、乗合馬車、鉄の車輪・タイヤの車輪の人力車、自転車。道でなく野原をあるく親子の狐。
そんな話を刈谷の実家でしたら、弟が青木美智男著「全集日本の歴史 別巻日本文化の原型」を貸してくれた。「ごんぎつねと環境歴史学」という最終章があるのだ。大雑把に要約する。
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現在常滑焼として有名な窯業は平安末期から室町時代より知多半島全体で行われていた。焼き物を焼くための薪炭材を大量に取ったために知多半島の山は松林となり、洪水や山崩れも頻発していた。江戸時代に尾張藩がこの対策として「不入御林」等を設けて人の立入を制限し、森林植生の保護と広葉樹林への遷移をすすめた。灌漑用のため池の周囲の森は「砂防山(さぼやま)」として守られ、狐などの小動物が棲みついた。「ごんぎつね」の原点となった民話も南吉の住んでいた付近に存在する。
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上池を過ぎたあたりで13:15、どこかで昼食をと思いつつ県道464号線で西に入って、ママチャリでも全然平気な山越え。山をざっと見たところ広葉樹林で、外側を竹が覆っているところも多い。確かに用材のための人工林は少ない。阿久比川の向こうに名鉄河和線とAPITAが見えたので昼食。
そんなこんなで矢勝川へ。新美南吉記念館に入るために南側の岸を走る。ここは未舗装路。人力車のようなペースで走れてよかった。周りを水田ではちょうど水を引きはじめていた。
「童話の森 新美南吉記念館」を見る。 「童話の森」の説明でも、江戸期に御林であったこと、明治期には薪炭材を利用してマツや落葉広葉樹林の林になっていたと書かれている。
展示室には自筆の原稿や各種資料で、新美南吉の生きた時代を知ることができた。個人的には河和に勤めていた頃の名鉄の時刻表が展示されていたのが興味深かった。神宮前から河和まで急行で48分。急行停車駅は太田川の次が半田口であった。
南吉記念館を出て知多半島サイクリングロードに入る。走行が快適になって思わず飛ばす。また内陸に入るにつれ「ここはどこだろう、戻らなくては」という意識が頭をもたげる。6.4kmを24分だったから平均時速16km。牛がいた以外にあまり覚えていない。
半田インターから知多半田駅に戻る途中の宮池から白山あたりの上りがいちばんきつかった。なんとか越えて到着、自転車を返却。
どうもありがとうございました。また来ます。
編著:養老孟司+日本に健全な森をつくり直す委員会。
あと数年のうちに必要な手入れを始め、更新がスムーズに進行する状態にしなければ、日本の森林は木材供給資源としても環境資源としても使えなくなる。それは日本における木を利用する文化の衰退も意味する。これを防ぐために、「石油に頼らず、森林(もり)に生かされる日本になるために」という提言を行っている。
Ⅱ 日本林業にかつてない"チャンス"が来ていることを認識し、それを生かそう。
「10年間で、年間5000万立方メートルの木材を生産できる体制をつくり上げ、林業を2兆円の我国基幹産業に立て直そう」。
森林の保全には、林業の活性化と農山村の復興が必要である。 (p.172)
「森林のどこを見て何を基準に現状を判断し、今後どのようにしていくかが分からない、決まっていない」。
本書によれば、これは我々のような素人だけでなく、「森林を所有する人」「林業に携わる人」の多くについてもそうである、とのことである。この基準と具体的処置を示した藤森隆郎・竹内典之の両氏による「日本に健全な森を作り直すために」の章が個人的に興味深かった。
養老孟司・天野礼子の両氏は「日本に健全な森をつくり直す委員会」の他にも以下の委員会に参加し、「二地域居住」「住宅耐震化」などの視点から木材関連産業振興の可能性を探っている。
確かにねえ。
でも、その2年前の「眠れぬ夜」だって、そうじゃないですかね。
縦書きの本に漢数字で書かれた数値がわからん、と書いたことがあった。
あれから5年。40代も3分の1を過ぎて、いよいよそれなりのことが。
朝の満員電車で、ハードカバーの横書きの本を狭く開き、背の部分と25cmくらい離して読むと、1行ごとに焦点がこっちに行ったり向こうに行ったりで疲れる。とりわけ右側のページで、奥から手前に焦点を持ってくると、左右の目の焦点が合わなくなることも。
それを考えたら、パソコンの画面は遥かに見やすい。さっき撮ったこの写真も、実際の本より読みやすいのだ。
NPO法人「みどりのゆび」による「まちだフットパスガイドマップ」を買いました。フットパスについては上記リンクをご参照のこと。
沿道の様子が非常にわかりやすいです。時々通っている道もあるのですが、ガイドマップを見て初めて「あの道、通れるんだ」と知ったところもいくつかあります。今日、そのうちの1つを歩いて見ました。
「4.かしの木山から芹ヶ谷公園」の、昭和薬科大学西側からたぬき山までのところ。ガイドマップとは逆方向にたどってみます。
たぬき山です。
梅が咲いていました。今日は暖かかったです。
だんだん深い森に入っていきます。
実はベビーカー押しながら歩いていたのですが、結構な上りになりました。ガイドマップどおりの方向だと下りです。
住宅地脇は砂利道と段差。ベビーカーを持ち上げて歩きました。
薬科大西側の尾根道に出ました。そのまま化石谷公園まで歩きました。気持ちよかったです。
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