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2006.07.30

顔の見える紙 「ecology now」

NPO法人「信州そまびとクラブ」による「そまびとたちの奮闘記(URLは記事"活動が紹介されました")」
http://www.sansonkigyou.net/somabito/2006/07/post_15.html

株式会社「市瀬」(URLは「3.9ペーパー」のページ)
http://www.ichise.co.jp/paperindex/39paper.html

長野県佐久市他の山の木から、上記の方々の手を経て作られた本のうち1冊が、先日小田急線鶴川駅ビルの書店にあったので購入しました。今、手許にあります。
ソニー・マガジンズの雑誌「ecology now」。
http://spn04197.co.hontsuna.com/article/1734321.html

「生産者の顔の見える農産物」はよく見かけますが、「顔の見える紙」に触れたのは、個人的には初めてですね(木製品や、工芸品としての和紙では今まであったんですが)。こんな感じの視点で、何か更なるアイデアが出てくるかもしれませんね。
「印刷物を制作するユーザーが森林所有者に代わって木材輸送コストを負担し、流通業者(市瀬)が山からチップ工場・製紙会社から紙納品までを調整する」という「3.9ペーパーシステム」は、間伐材や国産材の利用を促進するための意欲的な取組みです。

鶴川といえば「鶴川エコヴィレッジ」という住宅の記事も「ecology now」に掲載されています。面白そうです。

2006.07.17

今年のセミ2006-1

16日夕方に、初めてセミの声を聴きました。ヒグラシです。平日日中は家にいないので鳴き初めが正確にはわかりませんが、今週中と思われます。

…と鳴き始め報告。去年のと(2005.07.16)日付を含めて全く一緒です。おととしは猛暑、去年梅雨寒、今年はちょっと気温が上がったところ。いずれも鳴き初めは大きな差が無いようです。

2006.07.13

堀井憲一郎著「若者殺しの時代」(講談社現代新書)

6月上旬に読み始め、途中で体調を崩した。医者に「食中毒だろう」といわれたので、この本のせいではないが。でもかなりインパクトの強い本だ。結論は個人的に「ああ、ぐるっと回って養老孟司に戻ったよ」という感じであったが。

私は決してバブルに踊った人間ではない。'80年代後半に日テレでやってた「月曜イレブン」で、南ナントカいうタレントが「ほれほれ恋愛したけりゃ貢がんかい」と煽っていたのを4畳半下宿で見てマジギレしていた者である。「あの頃東京にいなくて良かった」と、読んだ直後には思っていた。しかし、そんな競争には初めから参加せず、自分の興味の向くことだけずっとやってた、ということは、それだけ早くから自分のアタマの世界に入り込んでいたということだ。各自がアタマを優先させる意識が現在の閉塞状況を生み出したという堀井氏の指摘に従えば、決して自慢はできない。

ディズニーランドのくだりは面白かったし共感できた。著者はあそこを、ウォルト・ディズニーというおじさんの妄想的世界の中にすんなり入れる人しか楽しめないところ、とする。概して男にとって、そんなものより自分の妄想の方が正しく、納得できる意味を探して、あるいはディズニーランドに勝とうとして、無駄な努力をしたあげくに疲れてしまう。とにかく楽しければいい女性にはそんなことはないという。私もディズニーシーに行った際にしたことといえば、あの延々と聴こえるBGMを流すためあちこちに隠されたスピーカーを捜して、デジカメで撮りまくることだった。

先日書店でちょっとだけ(「女はなぜ男の計画をぶち壊しにするのか」のところを)立ち読みした姫野友美著「女はなぜ突然怒り出すのか?」という本が、どうにも気になっています。

2006.07.09

かぶりもの

NHK教育「にほんごであそぼ」の「ややこしや」などの狂言やわらべうたとかが収録されてるDVD「にほんごであそぼ・萬斎まんさい」を買って9ヶ月経ちました。子供は喜んで毎週末に「見せて」とせがみます。反応も成長につれていろいろ変わって面白い。最近は動作や唄をちょっとずつまねはじめました。

その反面、2歳前になって様々な感情が芽生えてきたようです。「ややこしや」は2バージョン入っていますが、終盤にさしかかると画面から離れて親の背中にしがみつきます。「ややこしや全員バージョン」の最後にぬっと出てアップになる、武悪の面をつけた人が怖いみたいで。「萬斎バージョン」では最後に出るのは面をつけてない萬斎氏なので、「ほら、萬斎さんだよ」と見せてやると、けろっとして続きを見ます。「猿聟」は画面にタイトルが出た時点で「やだやだ」と。これは最後に猿の面をつけた人が「きゃきゃきゃ」と出てくるのです。

他にもテレビで、ロボットとか全身防護服に防毒マスク姿の人が映ると「こわい、こわい」と言ったりします。かぶりもの一般に対する一時的な怖さでしょうね。

2006.07.01

湯島聖堂に行ってみる

湯島聖堂に行ってみようと思った。
見崎鉄「さだまさしのために」を読んだら「孔子廟である」とあって「へぇ」と思ったこともあるが、同じ敷地に「神農」を祀った「神農廟」があると知って、非常に興味をそそられた。

神農とは、古代中国伝説上の、王とか神のような存在。民に農業を教えたとか、腹部が水晶でできていて中が見え、自ら草木を食べてどのような影響を与えるか示したとか、ある日70以上の毒にあたったが、茶の葉を食べたら解毒した、これが「茶」を服用した始まりであるとか、種々の伝説の持ち主である。詳細は検索して調べてくだされ。

さて私も先日原因不明の腸炎を起こし、3日くらい七転八倒、その後も身体に力が入らない日が続いた。2週間後に人間ドックを受け、胃の検査は内視鏡にしてもらった。胃の中は意外ときれいでちょっと安心。午前中に終わったので、その足で御茶ノ水に向かう。生まれて初めて体内を見た日に神農を見るとは何と良いタイミング。

Yushimaseido 聖橋から石段を降りていき、最初に大成殿を見る。平日の12時台。広場には人はおらず、広場の周囲の屋根のあるところで、数人の人が等間隔をおいて、静かに腰掛けている。建物と門を一緒に写真に撮ってみる。

大成殿から降りる石段は木々がうっそうと茂り、陽だまりは見当たらない。石段を降りて東に進む道には「カラスに注意。この辺は急いで通り抜けて下さい」という立て看板あり。檸檬を暫くみつめたり齧ったりする余裕はない。急いで通り抜ける間、左手に大きな孔子像を見かける。

Roadtoshinno そのまま門を出た。その北側に神農廟へ続く道があったのだが、門を閉められ、施錠されていた。残念。空腹にポカリスエットだけ流し込んで帰途につく。

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