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2006.05.30

見崎鉄「さだまさしのために-批評と擁護」

1965年生まれの著者による、1998年発行のさだまさし論。古本屋で見つけて、週末に手元のCD「続・帰郷」や「風見鶏」を聴きながら読む。

ほぼ著者と同世代である私としては、「やさしい男」像が求められる風潮がすっかり定着した中で中高生になり、その頃聴いた"関白宣言"や"防人の詩"や"償い"や"祈り"に影響を受けた、みたいな人の視点からの記述も少し期待したのだが、見崎氏は広い世代の読者に向けて、昔から今までの曲をくまなく客観的に採り上げていた。

著者が分析対象にするのは、さだ氏の歌詞・ライナーノート・著作物などの文字情報のみ。対象を絞り込んで視点が簡潔になったとは言える。しかし音楽自体も適宜織り込めば、もっと展開の幅が広がったかもしれない。例えば「風に立つライオン」の批評で、サンタクロースを「キリスト教=侵略者のオルガナイザー」と位置づけているが、これに加えてエンディングに「アメイジング・グレイス」を挿入したアレンジを引合いに出せば、説得力が増したかもしれない。

90年代のさだ氏をリアルタイムで紹介するところは、私はほとんど聴いていなかっただけに個人的に有益だった。20年近くも反戦平和のメッセージを送り続けてきたさだ氏に対する著者の敬意が伺える。「生命主義」と名付けたくだりは、いくぶん肩入れしすぎて空回りしたキライはあるが。

ここで個人的なさだまさし観について書こうとすれば、一度実家へ戻ってLP「夢の轍」を取ってきて、ライナーノートを読み返さないといけない。80年代後半に私もさだまさしから離れてしまったが、その理由は、彼のメッセージが自分にはハードルが高すぎなのではないかと思ったからであった。それはともかく、さだ氏を「暗い」と批判した時代というのが一体何だったのかという点は少し考えてみたい。次に読む本は、堀井憲一郎「若者殺しの時代」を予定している。

2006.05.24

杉のサイトを2つ御紹介

まずは「日本全国スギダラケ倶楽部」のサイト。 http://sugidara.jp/

「スギダラとは」のページより、引用させていただきます。

スギダラプロジェクトを一言で簡単に説明すると、戦後の植林によって杉だらけになってしまった日本の山林をやっかいもの扱いせず、材木としての杉の魅力をきちんと評価し、産地や加工者、流通、デザイン、販売など杉を取り囲むシステムを結びつけることで、杉をもっと積極的に使っていこうじゃないか!という運動です。つまり、これからは山じゃなくて、街や住まいを杉だらけにしていこう!ということです。もちろん、ただダラダラと日本全国杉だらけにするの ではありません。クオリティの高い、愛情のこもった、杉ならではのモノたちを世の中に広く行き渡らせよう、というプロジェクトです。

「月刊 杉 web版」のバックナンバーを順に読んでいます。
大学時代に見学した吉野や天竜も出てきたりして、個人的に懐かしい気持ちです(卒論は広葉樹の流通関連でしたが^^;)。トップページのタイトルの下にある杉の丸太が、項目ごとのボタンになっています。内容豊富です。

つづきまして、週刊ココログガイドにあった、でき杉様のサイト「出来杉計画」。
スギダラケ倶楽部のサイトは、こちらからリンクでたどりつきました。
出来杉計画 http://dekisugikeikaku.way-nifty.com/ 
チェーンソーアートが素晴らしい。犬やフクロウがとってもかわいいです。

2006.05.17

角形2号角形3号

日ごろ作る紙の資料の大半がA4サイズという者としては、JIS規格の角形3号封筒は誠に微妙な大きさだと思う。

もう2,3cm縦が長ければA4がぴったり入るのに、惜しい。B5用紙や二つ折のB4を入れると幅が3cmもあいてしまうし、もう少し小さい角形4号封筒の方が適している。

角形2号封筒でA4サイズの資料を入れると、やはり幅が3cmあいて何だかもったいない。だいたい角形2号も、B4用紙が入るかと思ったらだめだったというくらいの、微妙なサイズをしている。正直、角形2号は、引出しに入れとくとかさばって邪魔になる。

以前も同じことを考えた人がいたに違いない。角形2号よりちょっと小さい角形20号や角形A4号というサイズの封筒もあるようだ。まだ見たことがないけど、是非一度試してみたいものである。

封筒と紙のサイズ比較(単位:mm)

  • 角形2号  332×240
  • 角形20号 324×229
  • 角形A4号 312×228
  •  A4  297×210
  • 角形3号  277×216
  • 角形4号  267×197
  •  B5  257×182

2006.05.14

ピンボールは辛抱

LittleWing社のピンボール"Monster Fair"の感想です。
ピンボールの専門用語が随所に出てきますので、詳細についてはLittleWing社サイトの「ピンボールで遊ぼう」のページをご覧ください。また、Monster Fair独自の用語は斜体で示してあります。

続きを読む "ピンボールは辛抱" »

2006.05.01

「湯ッくりんぐ中伊豆」のレンタサイクル

2013.10.05 追記

このレンタサイクルは、現在伊豆長岡駅周辺で「狩野川ベロ(velo)」として運用されているようです。自転車も拙稿を書いた2006年当時より良くなっているようで、また行ってみたいと思います。
http://www.izunotabi.com/cycle/

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中伊豆・西伊豆へ旅行に行って来ました。宿で「まっぷる たびまる伊豆」を読んでたら、p.131に「湯ッくりんぐ中伊豆」の記事を見つける。「伊豆市、大仁、伊豆長岡の指定日帰り温泉施設を、レンタサイクルを利用してめぐるスタンプラリー。」とのこと。レンタサイクルだけでも使えるかと問合せたらOKだったので、修善寺から伊豆長岡までのレンタサイクルを予約。レンタル料500円プラス(借りた場所と返す場所が異なるため)乗捨て料金500円。保証金1,000円は自転車返却後に返金される。

Nakaizur1 ←これが、借りた自転車。予約時にどんな自転車があるか訊いたところ「修善寺なら、このようなタイプも置いてあります」との返事だったので、こういうのを置いてないサイクルステーションもあるかも。ちなみにこの自転車には「悪路は走行禁止」との注意書きが貼ってある。18段変速。

Nakaizur2 国道136号線は全く通らず、周囲の県道や裏道を走る。修善寺から大仁までは狩野川の左岸(東側)を通った(写真)。風が非常に強かったが快適。田京駅南側の広瀬神社の巨大なクスノキも印象に残る。田京駅を過ぎたところで一度道を間違えて、山の中へ入っていきそうになったが引き返す。

Nakaizur3 狩野川、国道136号線、伊豆箱根鉄道が並走するところを、もう一本並走する細道から撮影。

 

 

 

Nakaizur4_1  原木から伊豆長岡あたりまでの、伊豆箱根鉄道の車窓から見える田園風景はとても好きで、一度途中下車したかった。今回そのただ中に入れて大変うれしい。韮山駅まで田圃の中を北上、そこから西に進んで再び狩野川の堤防に達して、さっきと逆に南下、さくら公園を通って伊豆長岡駅に戻る。

こちらが「湯ッくりんぐ中伊豆」のサイト。
(→リンク先の内容が無関係のものに変更されていたため削除しました)
サイト内で紹介されてる「伊豆長岡温泉悠々ルート」や「韮山歴史散策ルート」も良さそうですね。また機会があったら試してみます。

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