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2006.04.23

CD「青春歌年鑑’61」

自分が生まれる5年前の流行歌を聴いてみた。

幼少時の1日は長く感じ、年を重ねた後の1日は短く感じるとはよくいわれるが、若い頃から今まで、1950~65年頃というのがとんでもない大昔に思え、ほとんど意識して音楽を聴いたことがない。いつぞやAMラジオで聴いたが知らんもんは知らん、という感じである。手元にある当時の邦楽を探したら、「モスラ」サントラCDのザ・ピーナッツだけだった。「青春歌年鑑」シリーズは、'79、'80、続'81に次いで4枚目の購入となる。

感想。
「有難や節」が強烈に印象に残る。これ、いい。絶対ハネずに16分音符で刻み続ける伴奏や間奏のフレーズに、ハネるヴォーカルとコーラスが乗っているのだ。こんな曲は今まで聴いたことがない。何故か「東京ドドンパ娘」も好き。スタンダードとなってる「上を向いて歩こう」「王将」「銀座の恋の物語」「スーダラ節」「恋しているんだもん」とか、山梨県で今も歌われる「武田節」も、この時期だったようだ。

ハワイ音楽ブームのルーツがこの時期というのもわかった。現在の東京MXTVの番組「ハワイアンLive in Birdland」のテーマソングになってる「カイマナ・ヒラ」は、原語でヒットした曲らしい。他ジャンルの洋楽のカバーもけっこうある。「子供ぢゃないの」を自分が辛うじて理解できたのは、'80年にシャネルズを聴いたからだろう。リアルタイムでカバーしたら、こんな感じだったのだ。

しかし、他の曲はといえば、なんかメロディーが硬かったり、やたらヴォーカルが力入ってたり、どうも全体的に重苦しかったり、単にピンとこなかったりする曲が大半を占める。自分の生まれた1966年の5年前に、こんなに「わからない曲」があるとは。2001年から今年までの5年間とは比較にならない距離感を覚える。誰をターゲットにしてるのだろう。映画が盛んに製作されてた時期で、それが音楽に与えていた影響もあるのだろうか。ラジオやレコードは個人で聴いてたのか、皆揃って(公共空間で)聴いてたのだろうか。…その辺はうちの親にも訊いてみますか。

そもそもどうして昔の音楽を聴こうと思ったかといえば、フィギュアスケートの安藤選手がトリノ五輪SPで使用した「戦場のメリークリスマス」が、彼女の生まれる前に出た曲であることに気が付いてちょっと驚いたからである。一般的に今の若い人のほうが、我々より各自の生まれる前の音楽をよく聴いてるし(メディアで流れることも多い)、理解があるように思う。

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