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2006.03.31

藤原正彦「古風堂々数学者」

新潮文庫「若き数学者のアメリカ」は、高校時代に読んだ中で一番面白かった本だ。
あれから20年経った今、著者の藤原正彦氏は「国家の品格」の著者として注目を浴びている。最初に「国家の品格」の新聞広告を読んだ時、それが「若き数学者のアメリカ」の内容とつながっているようにはどうにも思えなかった。そこで「国家の品格」の少し前(単行本は2000年)に発行された「古風堂々数学者」という文庫本を読めば何かわかるかもとしれないと、買ってみたのである。

結論からいうと、見事に文脈はつながっていた。「古風堂々…」には、「…アメリカ」後の経験で新たな視点を得て、内面の変化を自覚的に記述した部分がある。そこから彼の国家論、教育論に至る流れに無理はない。

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2006.03.30

PJプレイヤー

28日のココログメンテナンスにより、記事中にアップロードしたmp3が「PJ プレイヤー」というプラグインで再生できるようになったらしい。早速「fu_r Notizen Archiv」で試してみた。

停止ボタンを押すとフェイドアウトしていくのが個人的に好み。同時に複数のmp3を再生できることで、1つ、作曲のネタが浮かぶ。もうブランクが4年になるし、機材も無いので作れるかどうかは微妙だが。

2006.03.22

宮川さん親子

作曲家・宮川泰さんのご冥福をお祈りいたします。

いうまでもなく、いろんなところで宮川氏の音楽を耳にしていますが、なかでも子供の頃の「カリキュラマシーン」の音楽と中学時代の「コーセー歌謡ベスト10」の司会は印象が強かったです。

NHK教育テレビの「クインテット」に出演してるアキラさん(宮川彬良氏)が、宮川泰氏の息子さんだったというのを、今朝の新聞記事で初めて知りました。平日が祝日になると夕方に子供と教育テレビを見られるので、いつも楽しみにしています。昨日も久々の祝日で、「ピタゴラスイッチ・ミニ」から「にほんごであそぼ」「クインテット」「おじゃる丸」「忍たま乱太郎」までずっと見ていました。

親子二代で、これからもお世話になります。「カリキュラマシーン」のVHSも持ってるし。

2006.03.16

チョロQ消防隊

消防車が好きなうちの子供にあげようと、深く考えずに消防車のチョロQを買ってみた。

P1010088P1010087あとでよく見たら、「対象年齢15才以上」とあった(写真右)。
「不測の事故が予測されますので小さなお子様の手の届かないところに保管してください」ともある。
仕方ない、箱のまま14年待つか。チョロQで遊ぶ15才の娘なんて想像できんが(笑)。

ちょっとだけ開けてみたら、大江戸バージョンのハシゴ車というものらしい。ナンバーが何故か「百九つ」となっている。

*******2006.03.18追記

今日子供に見せたら「でょーぼーちゃ!」といって喜んでくれた。でも、伸びたハシゴを握って振り回し始めたので、あわてて取り返す。中の説明書の大仰な文体には、苦笑しつつも何かえらい貴重品みたいに思わせる趣がある。

2006.03.09

自転車を、まだ選んでいる

去年の6月に「自転車を選んでみる」を書いたけど、まだ何にも買ってない。自重が重いし変速もなくてスピードも出ないけど、今のナショナルのママチャリは本当に丈夫だ。重宝してます。

あのあと新たに出てきた購入条件。

  • 最近、駅まで毎日自転車で往復したい気持ちが強まる。道のり3km強で、途中ふた山を越えなければならない。最高地点と家の標高差40m。外装6段変速以上が欲しい。
  • いざとなったらチャイルドシートをリアキャリア(後荷台)に設置、子供を乗せて走る必要が出てきた。先々を考えたら最低15kgの荷重に耐える荷台でないと。また、子供を降ろすときに直立してないと危険なので、スタンドも両立でないと困る。

これを両方満たす自転車を探しているが、なかなか見つからない。

最初にナショナル自転車のサイトを見てみる。

  • デザインが気に入った「ライアバードD」。写真のとおり、リアキャリアがちょっと小ぶりでサドルの下に入り込んでる。幼児用椅子を載せても大丈夫かと問い合わせたところ、「センタ-スタンドが装着されているので、前後ともに幼児用座席を取り付けることができません」という返事が来た。なるほどセンタースタンドなら不安定かも。見落としていた。
  • アルフィットViVi スポーティ」。この6段変速はよい。
    これで「電動アシスト機能」だけ外れたものというのが、ナショナルでは売ってないのですわ。
  • 変速は無くて電動アシスト機能だけあるのが「アルフィットViVi」。両立スタンドと丈夫そうなリアキャリアに好感が持てます。でもやっぱり電動アシストは付けたくないんです。

続いて、ミヤタのサイト。今年のpdfカタログは全部で38MBもあるが、なかなかよく出来ている。ツーキニングバイクを目的地までの距離によって4分類し、それぞれに適したおすすめ車種を選定しているところとか、とてもわかりやすい(これによれば、SJ-CROSSは3kmまでの最短距離用)。

ラフォーレ7S(カタログ10ページ)というのが、さっき言った、ナショナルアルフィットViviスポーティの電動アシストなしみたいな位置づけですかね。オプションパーツとして両立スタンドもリアキャリアも選べるが、最下行に気になる一文が。

※リアキャリアと両立スタンドの同時装着は、ハブ軸ナットの掛かり代が少ないためできません。

つまり、後輪中心部の軸の長さが足りなくて両方付けられない、ということだ。外装変速のシティサイクルのほとんどに、この表示が付いている。
でも、それって軸を長くすることで対応できないのかなあ。私と同じような購入希望があって、外装変速があれば十分な人でも、わざわざ高額な電動アシスト買っちゃう人も出てくるのではないだろうか。そういえば私は高校時代、外装4段変速のママチャリを乗り回してました。ちゃんと荷台も両立スタンドもついてたから、無条件にできないことではない気もするんですが。

それから、SJ-CROSS 27のオプションで付けられるリアキャリアは積載重量10kgまでとのこと。うーむ。

2006.03.01

カシオといえば

「文-体・読本」より、「欲望が限定されていた都市モスクワ」を読みました。面白いです。
  http://kara-sen.cocolog-nifty.com/buntai/2006/02/post_d6c6.html

佐藤優+宮崎学『国家の崩壊』 からの引用で、
"ブレジネフ時代のソ連社会は、一般市民に対する情報統制のため、人々の欲望がどんどん昂進するという状態になく、大衆消費社会にはならなかった。そのような社会では、経済的に手の届く範囲内での最高級品が、高級ブランドとしての力を持つ。日本製の時計でいえば、セイコーやシチズンでなくカシオが喜ばれる"、という話。

ソ連とは関係ないけど、
私が大学時代に作曲でもしようと買い集めたキーボードが、カシオのサンプルトーン(SK-1)や、20音色のカシオトーン(CT-390)、それにヤマハのFM音源でMIDIが使えるポータサウンド(PSS-780)だったことを思い出しました。高いシンセなんて買えないし、キーボード専門誌なんて読む気もなかったので情報も入って来なかったのです。

今からみればどれもおもちゃに過ぎませんが、個性的な機能があって、いろいろな工夫や試行錯誤が楽しかったのは事実です。サンプルトーンに、サンプリングした音をメロディーにしてデモ演奏する機能があったけど、その曲が「おもちゃの交響曲」だったのは、何だか主張があるようで良いです。

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