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2006.01.11

雑誌「city & life」を読んだ 2

第一住宅建設協会の「City & Life」誌、秋に買ったNo.77・75に続いて、No.73とNo78(最新号)を購入した。「コンパクトシティ」という概念による都市計画の事例を丹念に採りあげていて、非常に興味深く読んでいる。

以下、ちょっとメモ。

問題とされる事柄:

  • 郊外型商業施設の発展による中心市街地の空洞化
  • モータリゼーションの際限ない発展・市街地の郊外へのスプロール(侵食)により、その恩恵を享受できない人にとっての不便が増大し、環境への負荷が高まる。

コンパクトシティの考え方を取る目的:

  • 中心市街地を活性化し、街として持続可能な形態とする。
  • 街の機能の郊外へのスプロール現象を抑制する。
  • 中心市街地において自動車優先となっている交通事情を改め、徒歩・自転車・公共交通など、多様な移動手段をより活用可能とする。

方法:

  • 中心市街地の区域を限定して街としての複合的な機能を集約し、その内部の交通手段として、徒歩・自転車・トラム(路面電車)などの「スモールモビリティ」を活用する。
    具体的には自動車の運行を規制する「トランジットモール」を設定するなどの方法がある。
  • その他、上記目的を達成するための、各種計画および行動。関係者や地域によってそれぞれの解釈と方法がある。

前にも書いたが、No.75(2005年3月発行)はオランダやフランスの、ある意味理想的な事例が載っている。ハウテンとか、本当に住みたくなっちゃうよ。
対してNo.73(2004年9月発行)とNo.78は、国内でコンパクトシティに基づく計画が進められている事例、あるいは歴史的にコンパクトな街を形成している事例が採りあげられている。中には少なからず苦戦しているケースも。No.73の表紙は、岐阜市内を走る名鉄770系の写真で、ちょうど取材時にこの路面電車の廃止が決定したとのこと。

ちょっと、また後で個人的な感想を書いてみます。名古屋関連。

<参考>オランダ・ハウテン探訪記(「ニックレーダー」ページより)
http://www.nic-nagoya.or.jp/nicradar/nicradar0202.htm
2001年に福井市で行われた「トランジットモール社会実験」のページhttp://www.city.fukui.fukui.jp/rekisi/tyusin/trans/frametop.html

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