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2005.12.21

内田樹・名越康文「14歳の子を持つ親たちへ」(新潮新書)

子供はまだ1歳なんですが、楽しく読みました。

「ディベートは最悪の教育法(p.52)」や「身体よりも脳の方が攻撃的(p.109)」など、いくらでもここに紹介したい話があるんだけど、何というか、子供だった頃の自分を思い出しました。いつも自分の思いを的確に言葉にできず悩んでいたとか、ある出来事で「うちの父親は、こんな時だけ出てくるのか」と思ったこととか。普段は具体的に思い出せず、「なんだかとてもしんどかった」という感じが残っているだけだったものが甦りました。
全体にわたって、今の子供のいろんな話をしてるようで、その現象の根は、われわれが子供の時からあったような話にもなっているのです。エピソードに出てくる"昭和天皇を「カワイイ」といった女子高生"は、内田氏と20歳、名越氏と10歳くらいしか離れていないはず。
それにしても、お互いこれだけ波長の合う人と対談ができる、という境遇そのものをうらやましいとも思った。

月曜日の朝日新聞の全面広告に名越氏が登場していた、ポプラ社の「月刊プシコ」という雑誌を書店で探してみたが、今日は見つからなかった。○河○子の文章なんて読みたくないので、買うかどうかは未定なんだけど。

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