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2005.08.20

続報四国最後の交点

後で紹介するFabrice Blocteur氏の交点到達報告を読むまで私も全く知らなかったが、日本の基準(測地系)による緯度経度表示と、世界基準(測地系)によるそれとは、8秒(8/3600度)~15秒くらいの誤差があるそうな。距離にして東京近辺では450mとのこと。
国土地理院「世界測地系移行の概要」ページ
http://www.gsi.go.jp/LAW/G2000/g2000.htm

測量法において「測量の基準」が、日本測地系から世界測地系に改正されたのは2002年4月1日。現在交点プロジェクトで対象となっているのももちろん世界測地系の緯度経度である。だから、実家の近くで私も一度探してみた交点も、何気ない家庭に3年前、突如北緯35度東経137度交点が降って湧いたところ、ということになる。

さて、徳島県の北緯34度東経134度地点で、2つの測量系の違いによる悲劇が起こったらしい。

1.昨年8月、Nathan Hirsch, Francis Hirsch両氏による北緯34度,東経134度地点への到達報告。「ゆめりあ34」と書いてある標柱を紹介している。当blogもこの報告を紹介し「どうして今まで誰も交点ハンターが来なかったんだろう」と書いた。
http://www.confluence.org/confluence.php?visitid=9015

2. 今年6月、Fabrice Blocteur氏による、世界測地系基準の北緯34度,東経134度地点への到達報告。Hirsch氏らの到達地点へ疑問を持った経緯なども詳細に記されている。
http://www.confluence.org/confluence.php?visitid=10767

何らかの理由でHirsch氏らの持っていたGPSは日本測地系の緯度経度を表示したらしい。このため彼らの交点到達はincomplete、というジャッジが下されてしまった。英文中の"'wrong' confluence"を、和訳では"「別の」交流点"としているが、確かに「誤った」と言ってしまうには気の毒な話だ。

chikeizu 久々に国土地理院の地図を買って、見てみた。
写真は「溝口」2万5千分の1地形図の左上角部分。日本測地系(北緯35度40分、東経139度30分)と世界測地系(北緯35度40分11秒6、東経139度29分48秒4)が併記されている。右に書いてある30'、下にある40'の線は世界測地系。

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