方向感覚を失ったこと
春から初夏にかけての夜、道端の草むらで
じぃーーーーーーーぃーーーーーーーぃーーーーーー
って鳴いてる虫がいますよね。
こっち(東京近辺)ではあまり聴かないですが。
小学生の頃、あれ聴いて怖い思いをしたことがあるのです。
そろばん塾からの帰りでしたね。途中、街灯も何もない道がありました。本当の真っ暗です。
虫が鳴いてるな、と何となく思いながらその暗闇に入った瞬間、
周囲全方向から「じぃーーーーーーーぃーーーーーーーぃーーーーーー」という音に囲まれ、方向感覚がつかめなくなりました。自分がどっちを向いてるかわからず、まっすぐ歩けない。溝に落ちるかもしれない恐怖にかられながら、わずかな路面の傾斜を頼りに、そのエリアを脱出したのです。
以来、夜に出くわすと出来るだけその音から離れて歩くようにしました。大学生になって、その虫の正体を友達から教えてもらった時の脱力感を、今でも覚えてます。
「オケラだろ、それ。」
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いやぁ、こんにちは。トラバありがとうございました。真っ暗な部屋の中になぜ~か鈴虫が一匹「リリリ...」なんて鳴いているっていうのもなん~か気になって眠れないシチュエーションだ。
投稿: azsy | 2005.06.23 00:40
azsyさん、コメント・TBありがとうございます。
そうですね。部屋に紛れ込んだ鈴虫とか、カネタタキとかも、壁に反射してどこから聴こえてくるか、わかりにくい音です。アレは気になります。
石垣の民宿に泊まった時に、壁にとまって鳴いてたヤモリの声は、風情がありました。
投稿: fu_r | 2005.06.25 10:54