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2005.05.22

CD「エンチャントメント」

ヨーヨーマとシルクロードアンサンブルによる、NHKスペシャル「新シルクロード」のサントラ。
このCDの中で重要な役割を果たしていながら、その創作の過程を記した5月7日のETV特集「ヨーヨーマとシルクロードアンサンブル」に(私が見た限り)全く登場しなかった人が2人いる。CDのクレジットに「Featured Composers」として名を連ねる、チャオ・チーピン氏と、チャオ・リン氏である。彼らのコメントもぜひ聞いてみたかった。ETV特集の感想を書いた時(2005.05.15)、このCDについて全く言及しなかったのは、まだよく聴いてなかったことに加えて、この点がちょっと自分の中で引っかかってしまったこともあったのだ。

チャオ・チーピン氏の「いにしえの都のこだま」は、チェロとシュン(古代中国のオカリナ風の楽器)という編成の曲でありながら、とても強い印象を与える。この曲とか「モヒーニー」「シカスタ」といった、2分未満の短い曲にも聴き応えがある。もちろんTVに使いやすいように、というのもあるだろうけど。

あえて言うまでもなく、CD全体にわたって「東西音楽の融合」の成果がここに表現されている。特に「タラング(波)」しびれます。ズッ・ター・タッ・ター・ターン!パーカッションに興味のある方には是非お薦め。
それから、中国で西暦640年に創られたメロディを基にした「慶雲楽」。旋律・アンサンブルとも日本の雅楽とはまた違った趣があってよいです。

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