1985年/Tears for Fearsつづき
Tears for Fearsの"Everybody Loves A Happy Ending"、やっと頭の中で各曲の部分部分が順番につながりはじめた。4曲目も5曲目もいいです。12曲目の、ぱっと聴くと普通だが、よく聴くととても手が込んでいるのは脱帽。以前紛失した"Tears Roll Down Greatest HIts 82-92"も、また(中古で)購入。今週はこの2枚ばかり聴いていた。"Shout"を歌いながら子供をあやしている親というのは、歌詞の意味を考えるとちょっと変だ。
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1985年は個人的にとても思い入れがある。この年私は大学に進学し、京都で一人暮らしを始めた。4畳半の下宿にダブルデッキのラジカセを持ちこんだとたん、今まで経験のなかった、洋楽ばっかり聴く生活が訪れた。
当時のFM大阪で朝7時台、洋楽と英語のしゃべりにちょっとだけ日本語の道路交通情報が入るような番組をやっていたのは、私には衝撃的だった。"We Are The World" "Shout" "Relax" "Paisley Park" "Don't You (Forget About Me)" "Things Can Only Get Better" "Some Like It Hot" "I Just Called To Say I Love You" "Never Surrender" "サイキック・マジック(笑)"などを片っ端からエアチェック。国内ではオール・トゥゲザー・ナウってやってましたね。これも120分テープにエアチェック。翌年からは渡辺美里にハマったので、結局洋楽ばっかり聴いてたのは、この1年間だけ。
この頃の洋楽が格別良かった、というよりは、自分の前にいきなり自由が広がって、音楽を心底受け入れたい精神状態であって、そこへぽんと入ってきたのがああいう音楽だということでしょう。それが人工的だけど音色が豊かでカラフルな音楽だった、というのは、自分にとってはよかったと思う。ちなみに、この頃私は作曲はやってなかった。作曲したいという精神状態は、また別なきっかけで発生したことを覚えている。あ、そうだ、テレビも持ってなかった。
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"Tears Roll Down Greatest HIts 82-92"を聴いていると、Tears for Fearsはアルバムごとに、かなり色彩が異なる曲を出しているのがわかる。前書いたことの繰り返しになるけど、1985年に"Songs from the Big Chair"を聴けたのは、自分にとって幸運だった。1989年のアルバム"Sowing The Seeds of Love"は、タイトル曲以外のことはよく知らない。でも、"Sowing The Seeds of Love"と、コンガが効果的に取り入れられてる"Advice for The Young at Heart"みたいな曲が共存しているアルバムというのも面白そうだな。
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